内田百閒文学賞

 

 

内田百閒文学賞

特別協賛
Special sponsorship

  • 岡山商工会議所

協賛企業
sponsors

  • 岡山ガス株式会社
  • ナカシマホールディングス株式会社
  • ネッツトヨタ岡山株式会社
  • 双葉電機株式会社
  • 株式会社メレック
  • 両備ホールディングス株式会社
  • 山陽文具株式会社
  • 伊藤園
  • 大河原農機(株)
  • 株式会社 大手饅頭伊部屋
  • 株式会社 染織近藤
  • 株式会社 創文社
  • 株式会社 中国銀行

 

概要

 

第17回 岡山県「内田百閒文学賞」募集要項

2023/7/20(木)

   岡山県出身の名文筆家内田百閒の生誕百年を記念して発足したこの文学賞は、岡山をこよなく愛した百閒にちなみ「岡山にゆかりのある文学作品」を広く全国に向けて募集します。

募集開始日 令和5年(2023)8月1日(火)

    

*画像をクリックすると拡大表示します。

 

第17回 岡山県「内田百閒文学賞」募集要項
作品のジャンル 随筆及び短編小説(評伝・紀行文・戯曲を含む)
※岡山が舞台となるものや、岡山県出身の人物・自然・文化・風土・物産などを題材とした作品。
応募方法

●日本語で書かれた、未発表で筆者自身のオリジナルな作品。

(他への二重送稿は不可。同人誌に発表した作品は可とするが、原稿料、賞金を受けているものや、営利目的の場合は不可)

●文献や資料などを引用または参考にした場合は、その出典を必ず明記。

●盗作や不適切な引用等があった場合、審査対象外となることがあります。(AI(人工知能)の生成物を自分のものとして応募することを含む。)

●原稿は横長A4サイズのみ。

●縦書き400字詰め原稿用紙50枚以内。

1.パソコン・ワープロ原稿の場合は、A4サイズ横長を用い、縦書きで1ページ20字×20行で印字、文字サイズは14ポイント程度で印字。原稿用紙型のマス目等の使用は不可。

ワープロ原稿の雛形 WORD圧縮ファイルをZIPダウンロード

2.手書き原稿の場合はA4サイズ縦書きの400字詰め原稿用紙を使用。鉛筆書きは不可。

●本文には通し番号(ページ数)を入れる。
●作品には表紙をつけ、作品のジャンル(随筆か短編小説〈小説・評伝・紀行文・戯曲〉の区分を記入する)、題名、原稿枚数、住所、氏名、電話番号、生年月日(任意)を記入。(題名、氏名にはふりがなを、ペンネーム使用の場合は本名を書き添える。) 

表紙(様式)WORD圧縮ファイルをZIPダウンロード

表紙のPDFをダウンロード

表紙の記入例を参照。←CLICK
●別紙1枚(400字詰程度)に作品のあらすじをまとめ、表紙の次ページに添付。
●原稿は綴じない。

応募資格 年齢、国籍などを問わずどなたでも応募できます。
応募締切 令和6(2024)年5月31日(金) 当日消印有効
最終審査員

 

小川 洋子/ 平松 洋子 / 松家 仁之(50音順)

プロフィールはこちら

最優秀賞 岡山県知事賞(1編)…賞金100万円
優  秀 賞 岡山県郷土文化財団理事長賞(1編)賞金20万円

優  秀 賞 岡山商工会議所会頭賞(1編)…賞金20万円

発表 令和6(2024)年12月中に、受賞者に直接通知します。
出版 最優秀賞及び優秀賞作品は、株式会社大学教育出版から刊行する予定です。
その他

●受賞作品の著作権、出版権は(公財)岡山県郷土文化財団に帰属します。

応募作品は返却しませんので、必要な方はコピーを保存してください。

作品の審査、選考についての問い合わせには応じられません。

事前選考(一次、二次)通過作品の題名、氏名(ペンネーム)を岡山県郷土文化財団ホームページで令和6(2024)年12月中に発表する予定です。
当応募により得た個人情報に関しては、「内田百閒文学賞」に関するご連絡以外では使用しません。

応募受付は郵送または持参 注:メールでの受付は行っておりません。

主催 岡山県、公益財団法人岡山県郷土文化財団
協力 株式会社ベネッセホールディングス
公益財団法人吉備路文学館
協賛

特別協賛/岡山商工会議所

協賛/岡山ガス株式会社、ナカシマホールディングス株式会社、ネッツトヨタ岡山株式会社、双葉電機株式会社、株式会社メレック、両備ホールディングス株式会社、山陽文具株式会社、株式会社伊藤園岡山支店、大河原農機株式会社、株式会社大手饅頭伊部屋、株式会社染織近藤、株式会社創文社、株式会社中国銀行

後援 岡山県教育委員会、岡山県図書館協会
応募先・
問い合わせ先
〒700-0822 岡山市北区表町1-7-15 702号
(公財)岡山県郷土文化財団事務局

TEL 086-233-2505  

※アンケートにご協力をお願いします。今後の文学賞運営の参考にさせていただきます。 アンケート用紙ダウンロード

最終審査員プロフィール

(50音順 敬称略) 

 

小川 洋子(おがわ・ようこ)/作家

1962年生まれ。岡山県岡山市出身。

「妊娠カレンダー」で芥川賞受賞。「揚羽蝶が壊れる時」で海燕新人文学賞受賞。『博士の愛した数式』で読売文学賞、本屋大賞受賞。『ブラフマンの埋葬』で泉鏡花文学賞受賞。『ミーナの行進』で谷崎潤一郎賞受賞。『ことり』で芸術選奨文部科学大臣賞受賞。『小箱』で野間文芸賞受賞。紫綬褒章受章、菊池寛賞、日本芸術院賞受賞。その他の著書に『密やかな結晶』『人質の朗読会』『掌に眠る舞台』『からだの美』。共著に『洋子さんの本棚』など著書多数。

 

平松 洋子(ひらまつ・ようこ)/作家・エッセイスト

1958年生まれ。岡山県倉敷市出身。

『買えない味』でBunkamuraドゥマゴ文学賞受賞。『野蛮な読書』で講談社エッセイ賞受賞。『父のビスコ』で読売文学賞受賞。その他の著書に『とっておきの韓国・朝鮮料理』『アジアの美味しい道具たち』『平松洋子の台所』『おとなの味』『なつかしいひと』『小鳥来る日』『本の花』『食べる私』『日本のすごい味 おいしさは進化する』『肉とすっぽん 日本ソウルミート紀行』『ルポ筋肉と脂肪 アスリートに訊け』。共著に『洋子さんの本棚』など著書多数。

 

 

松家 仁之(まついえ・まさし)/作家・編集者

1958年生まれ。東京都出身。

新潮社入社。海外文学シリーズ「新潮クレスト・ブックス」を創刊。季刊誌『考える人』を創刊。『芸術新潮』編集長を兼任ののち退社。(株)つるとはなの創立に参加。『須賀敦子の手紙』、伊丹十三『ぼくの伯父さん』などを編集し、出版。

『火山のふもとで』で読売文学賞受賞。『光の犬』で芸術選奨文部科学大臣賞受賞、河合隼雄物語賞受賞。その他の著書に『沈むフランシス』『優雅なのかどうか、わからない』『泡』。編著・共著に『新しい須賀敦子』『伊丹十三選集』『美しい子ども』など。

2023年7月現在

表紙記入例

※画像をクリックすると拡大表示します。

 

      

第十六回 岡山県「内田百閒文学賞」表彰式・座談会を開催しました。 

              2023/6/1(木)

 

 

 4月26日(水)、第十六回岡山県「内田百閒文学賞」受賞者の表彰式と座談会を岡山県立美術館ホールで開催しました。

 表彰式では最優秀賞のゆきかわ ゆう氏、優秀賞の鷲見京子氏、須田地央氏受賞者3人に、賞状や記念品が渡されました。また、最終審査員の小川洋子先生、平松洋子先生、松浦寿輝先生から講評をいただきました。

 式終了後の座談会では、最終審査員の先生方と受賞者が、受賞作品の背景や作中の岡山弁、作品にまつわるエピソードなどを語り合い、最後は、受賞者の今後の展望や内田百閒文学賞に期待することなどで締めくくられました。

 入場制限がなくなり、満席の参加者とともに“文学の力”を感じる会となりました。

          

                

                                                                      座談会

 

第十六回 岡山県「内田百閒文学賞」受賞作品集を刊行しました。 

              2023/4/10(月)

 

  第十六回 岡山県「内田百閒文学賞」の受賞作品集を株式会社大学教育出版から刊行しました。

          

                       

第十六回 岡山県「内田百閒文学賞」受賞作品集

 最優秀賞1編と優秀賞2編と最終審査員である小川洋子氏・平松洋子氏・松浦寿輝氏の選評を収録

    最優秀賞「アニマの肖像」著者 ゆきかわ ゆう

    優秀賞 「児島の梅」       著者 鷲見 京子

    優秀賞 「ももちゃん」    著者 須田 地央

価格:1,320円(税込)四六判 144ページ

購入方法:全国の書店及び(公財)岡山県郷土文化財団で購入できます。

Amazon、楽天ブックスでも販売しています。

 

     申込み先:(公財)岡山県郷土文化財団 文学賞係

     〒700-0822 岡山市北区表町1-7-15-702

     電話:086-233-2505 FAX:086-232-4329

     Email:o-bunka@utopia.ocn.ne.jp

  

  

 

   

 

第十六回 岡山県「内田百閒文学賞」受賞作品の決定 

              2022/12/13(火)

 岡山県と岡山県郷土文化財団の共催で、岡山にゆかりのある文学作品を募集していた第十六回岡山県「内田百閒文学賞」の受賞作品が次のとおり決定しました。

 令和4年11月末の最終審査会では、応募作品303編の中から第1次、第2次審査を経た10編について、最終審査員の小川洋子氏、平松洋子氏、松浦寿輝氏による厳正な審査が行われました。

 令和5年4月26日(水)に、岡山市内において表彰式を開催、入賞作品は、令和5年4月初旬に株式会社大学教育出版から出版予定です。

 

○最優秀賞 岡山県知事賞

品名 小説 『アニマの肖像』

作者名 ゆきかわ ゆう   

・平成6年、京都府生まれ(28歳)

・東京都在住

・現在、公務員

 

(作品の概要)

 室町時代、総社の宝福寺に絵の才能に恵まれた一人の少年、後に画聖と謳われる雪舟がいた。和尚は修業より絵を描くことに夢中な少年の描き方ではその才能がつぶれることを恐れ、少年を御堂に閉じ込めて戒める。真っ暗な御堂で、圧倒的な孤独のなか少年は涙で一匹の「ねずみ」を描く。それを見た和尚は、やがて京の寺に送り出す。

 涙で描かれた御堂の「ねずみ」は意識を持ち、少年を見守る。そして、いつしか御堂に来なくなった少年を待ち続ける。やがて、御堂に住みついたクマネズミから世の中のことを知り、僧たちの話から少年が明(みん)に渡り画僧として大成したことを知る。「ねずみ」は少年やクマネズミとの再会を夢見るが、意識は別のものへと変化していく。

 

(審査員講評)

 雪舟のねずみを、御堂からただ彼を見守るだけの形のない存在にし、更には暗闇に響く魂の声によって物語を進めてゆく点が、独自の魅力になっている。現世の象徴となるクマネズミの愛らしさも心に残った。文学的野心を感じさせる作品。

 

 

○優秀賞 岡山県郷土文化財団理事長賞

作品名 小説 『児島の梅』    

作者名 鷲見 京子(わしみ きょうこ)  

・昭和31年、岡山県生まれ。(66歳)

・倉敷市在住

・現在、無職(元小学校校長)

〈受賞歴〉

2019年、第14回木山捷平文学選奨 短編小説賞受賞

 

 

(作品の概要)

 五流尊瀧院(ごりゅうそんりゅういん)旧児島郡)の麓で暮らす藻塩焼(もしおや)きの娘稲虫は、養父の死を機に、家族のため児島と名を変え、遊行郎女(うかれめ)として筑紫の国太宰府に赴く。太宰府で児島は太宰権(だざいごんのそち)大伴旅人(おおとものたびと) に出逢い、側に仕え、幸せな日々を送る。そんな中、大伴旅人が大和に帰京することになる。二人は別れの歌を贈り合うが・・・。万葉集の世界を背景に児島と大伴旅人、二人を軸に物語は進んでいく。

 

 (審査員講評)

 千三百年前の飢饉と流行り病にあえぐ吉備の国を舞台に、少女と孤児と尼が出会う。

 運命に翻弄されながら生きる三者と万葉集の世界を重ね合わせ、巧みな構成と筆致によっていにしえの時間に誘う。 

 

 

○優秀賞 岡山商工会議所会頭賞

作品名 小説『ももちゃん』 

作者名 須田 地(すだ ちお)    

・昭和52年、山梨県生まれ(45歳)

・山梨県在住

・現在、会社員

〈受賞歴〉

2008年、第26回 さきがけ文学賞 入選

2021年、第24回 伊豆文学賞 最優秀賞 受賞

 

(作品の概要)

 一年前、岡山大空襲の幻影にとらわれた私は、岡山市内をさまよっているうちに警察に保護された。街に出れば、空襲の日のことがせん妄として現れる私は、一人で家を出ないようにと娘夫婦に言い渡され、部屋の中で残りの人生を終えることを覚悟する。

 しかし、ある時を境に「ももちゃん」という少女が私の部屋に遊びに来るようになる。もんぺ姿のももちゃんは、私を度々家の外に連れ出そうとした。断り続ける私だったが、ついに家を出る。その日は六月二十八日、岡山大空襲の前日だった。

 

(審査員講評)

 認知症を病む老女が、現実とも幻想ともつかない小さな女の子との交流をきっかけに、子供の頃に体験した岡山大空襲の記憶を甦らせてゆく物語。

 苛酷な被災体験の描写がきわめて迫真的で、歴史を今日に語り継ぐことの意味を改めて痛感させてくれる佳作である。

 

 

 

第一次・第二次審査選考結果

 

第一次審査選考結果                  

一次選考通過作品は、以下の44作品です。                               ※受付順

                               

題名                      ジャンル     作者名

夢の女                      小説   藤倉 亮

火の華                      小説   佐々木 国広

体温計                      小説         いしだ りゅういち

背嚢                         小説         原口 賢治

父の自分史(新見慕情)                    小説       山縣 千洲

金之助の夏休み                  小説       星之 自然児

キューピー仙人の自転車                    随筆         永田 祐子

逆臣                         小説       蓮見 仁

スズカケさん                     小説   村木 万里

シルクの祈り                         小説       忠村 秀人

宵闇の山梔子                         小説       葉月 真由美

王神の雨 ー和気清麻呂異聞ー             小説       足立 晧亮

大渦の彼方に                         小説   トニー高木

いましばらく                     小説         中川 マルカ

纁色の太陽                        小説         有本 友美

約束                         小説       やしき 灯子

青き我が山川                       随筆       小野 信義

幸吉、飛んだ                     小説       宇和 静一

岡山三界彷徨                     紀行文    加藤木 千紘

児島の梅                             小説       鷲見 京子

わだば總一郎さんに会いたい                  評伝       内田 東良

棹さしなき舟                     小説       猪村 勢司

雑草といえど・・・灼熱の歌人・芦田高子          評伝         下山 宏昭

昼から葬式                          随筆         杉越 充弘

祖母とぼそぼそ                  小説       岩﨑 凪

からくり占い師                  小説       にいご ひろむ

玉堂の琴                         小説         青山 獣炭

風待ち                      小説         美杉 しげり

アクロバット                       小説         森岡 竜

おまじない                          随筆         長井 早苗

多島海の備讃瀬戸               小説         乗谷 政志

西川緑道公園-まわりてめぐる             小説         三澤 享子

なまこ壁                             小説         室賀 冬之介

ある大学生の、一週間という名の一生            小説         宮川 葉月

野辺に浮かぶ雲                  小説         西井 深一

ももちゃん                          小説         須田 地央

うつろ船                             小説         化野 夕陽

石舞台                      小説         古岡 孝信

吹鳴鬼事                             小説         六久宇

生の矛先                           小説         北原 岳

百閒先生の独逸語教室                     評伝         落合 芳

一番星                            小説         藤永 青

玉座の祀り                          小説         市川 謡

アニマの肖像                         小説         ゆきかわ ゆう

 

 

第二次審査選考結果                     

二次選考通過作品は、以下の10作品です。                           ※受付順

                               

題名                 ジャンル       作者名

スズカケさん               小説                村木 万里

シルクの祈り               小説                忠村 秀人

大渦の彼方に               小説                トニー高木

青き我が山川               随筆                小野 信義

児島の梅                       小説                鷲見 京子

棹さしなき舟           小説                猪村 勢司

昼から葬式                    随筆                杉越 充弘

ももちゃん            小説                須田 地央

うつろ船                       小説                化野 夕陽

アニマの肖像               小説                ゆきかわ ゆう

 

 出版された文学賞受賞作品の一覧は刊行物紹介をご覧ください。←CLICK


 

財団NEWS
バックナンバー
財団について
財団の概要
財務に関する資料
イベント情報
県内文化施設の
イベント情報
刊行物紹介
出版物
犬養木堂関係資料
岡崎嘉平太関係
「内田百閒文学賞」
受賞作品集
映像シリーズ
内田百閒文学賞
岡山県民愛唱歌
事業内容
普及啓発事業
地域文化振興事業
文化財等
保護活用事業
受託事業
ご入会のお願い
割引施設一覧