内田百閒文学賞

 

 

 

内田百閒文学賞

ピックアップコンテンツ

管理施設

 

概要

第十五回 岡山県「内田百閒文学賞」募集要項

   岡山県出身の名文筆家内田百閒の生誕百年を記念して発足したこの文学賞は、岡山をこよなく愛した百閒にちなみ「岡山にゆかりのある文学作品」を広く全国に向けて募集します。

 

「なぜ僕が、岡山に帰らぬかとおっしゃるけど、それは帰るわけにはいかないんだ。僕は岡山が、大切で大切でしようがないのです。・・・新しい岡山を見るのもいいが、見たとたんに古い故郷がなくなってしまふから。」  

           内田百閒 対談「歯は無用の長物」昭和41年1月より

    

*画像をクリックすると拡大表示します。

 

第十五回 岡山県「内田百閒文学賞」募集要項
作品のジャンル 随筆及び短編小説(評伝・紀行文・戯曲を含む)
※岡山が舞台となる作品や、岡山県出身の人物・自然・文化・風土・物産などを題材とした作品。
応募規定

●日本語で書かれた未発表で筆者自身のオリジナルな作品 (他への二重送稿は不可。同人誌に発表した作品は可とするが、その作品が原稿料又は賞金を受けている場合は不可)

●文献や資料などを引用した場合は、その出典を必ず明記。

●原稿は横長A4サイズのみ。

●縦書き400字詰め原稿用紙20~50枚の範囲。

1.ワープロ原稿の場合は、A4サイズ横長を用い、縦書きで1ページ20字×20行で印字、文字サイズは14ポイント程度で印字。原稿用紙型のマス目等の使用は不可。

ワープロ原稿の雛形 WORD圧縮ファイルをZIPダウンロード

2.手書き原稿の場合はA4サイズ縦書きの400字詰め原稿用紙を使用。鉛筆書きは不可。

●本文には通し番号(ページ数)を入れる。
●作品には表紙をつけ、作品のジャンル(随筆か短編小説〈小説・評伝・紀行文・戯曲〉の区分を記入する)、題名、原稿枚数、住所、氏名、電話番号、年齢、性別を記入。(題名、氏名にはふりがなを、ペンネーム使用の場合は本名を書き添える。)※は必須 

表紙(様式)WORD圧縮ファイルをZIPダウンロード

表紙のPDFをダウンロード

表紙の記入例を参照。←CLICK
●別紙1枚(400字詰程度)に作品のあらすじをまとめ、表紙の次ページに添付。
●原稿は綴じない。

応募資格 年齢、性別、職業、国籍など問いません。
応募締切 令和2(2020)年5月31日(日) 当日消印有効
最終審査員

 

小川 洋子/ 平松 洋子 / 松浦 寿輝(50音順)

プロフィールはこちら

最優秀賞(1編)…賞金100万円
優  秀 賞(2編)…賞金20万円(1編につき)
発表 令和2(2020)年12月に、受賞者に直接通知します。
出版 最優秀賞及び優秀賞作品は、(株)作品社から刊行する予定です。
その他

●受賞作品の著作権は岡山県に、出版権は(公財)岡山県郷土文化財団に帰属します。

●応募作品は返却しませんので、必要な方はコピーを保存してください。

●作品の審査、選考についての問い合わせには応じられません。

●受領ハガキは発送いたしません。到着をもって受領といたします。
●当応募により得た個人情報に関しては、「内田百閒文学賞」に関するご連絡以外では使用しません。

主催 岡山県・(公財)岡山県郷土文化財団
協力 (株)ベネッセホールディングス
(公財)吉備路文学館
後援 岡山県教育委員会
応募先・
問い合わせ先
〒700-0822 岡山市北区表町1-7-15 702号
(公財)岡山県郷土文化財団事務局

TEL 086-233-2505

※アンケートにご協力をお願いします。今後の文学賞運営の参考にさせていただきます。 アンケート用紙ダウンロード

最終審査員プロフィール

(50音順) 

 

小川 洋子(おがわ・ようこ)/作家

1962年生まれ。岡山県岡山市出身。

「妊娠カレンダー」で芥川賞受賞。「揚羽蝶が壊れる時」で海燕新人文学賞受賞。『博士の愛した数式』で読売文学賞、本屋大賞受賞。『ブラフマンの埋葬』で泉鏡花文学賞受賞。『ミーナの行進』で谷崎潤一郎賞受賞。『ことり』で芸術選奨文部科学大臣賞受賞。『猫を抱いて象と泳ぐ』『原稿零枚日記』『人質の朗読会』『洋子さんの本棚』(共著)『琥珀のまたたき』『不時着する流星たち』『口笛の上手な白雪姫』など著書多数。

 

平松 洋子(ひらまつ・ようこ)/エッセイスト

1958年生まれ。岡山県倉敷市出身。

『買えない味』でBunkamuraドゥマゴ文学賞受賞。『野蛮な読書』で講談社エッセイ賞受賞。『とっておきの韓国・朝鮮料理』『アジアの美味しい道具たち』『平松洋子の台所』『おとなの味』『なつかしいひと』『小鳥来る日』『ひさしぶりの海苔弁』『本の花』『洋子さんの本棚』(共著)『食べる私』『彼女の家出』『日本のすごい味 おいしさは進化する』『日本のすごい味 土地の記憶を食べる』『忘れられない味「食べる」をめぐる27篇』など著書多数。

 

松浦 寿輝(まつうら・ひさき)/作家・詩人

1954年生まれ。東京都出身。

『花腐し』で芥川賞受賞。『冬の本 松浦寿輝詩集』で高見順賞受賞。『エッフェル塔試論』で吉田秀和賞受賞。『折口信夫論』で三島由紀夫賞受賞。『知の庭園ー19世紀パリの空間装置』で芸術選奨文部大臣賞受賞。『あやめ 鰈 ひかがみ』で木山捷平文学賞受賞。『半島』で読売文学賞受賞。『吃水都市』で荻原朔太郎賞受賞。『afterward』で鮎川信夫賞受賞。『明治の表象空間』で毎日芸術賞特別賞受賞。『名誉と恍惚』で谷崎潤一郎賞、Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞。日本芸術院賞受賞。『人外』など著書多数。 

2019年7月現在

表紙記入例

※画像をクリックすると拡大表示します。

      

第十四回 岡山県「内田百閒文学賞」受賞作品集を刊行しました。

2019/3/22(金)

 

 第十四回 岡山県「内田百閒文学賞」の受賞作品集を㈱作品社から刊行しました。

 

第十四回 岡山県「内田百閒文学賞」受賞作品集 

最優秀賞1編と優秀賞3編と最終審査員である小川洋子氏・平松洋子氏・松浦寿輝氏の選評を収録

  •   最優秀賞「月   痕」 著者 小浦 裕子

  優秀賞 「手裏剣公方」 著者 中野ふ菜

  優秀賞 「海 と 影」 著者 江口ちかる

  優秀賞 「妙   薬」 著者 馬場友紀

  

  価格:1,080円(税込)四六版 163ページ

 購入方法:全国の書店及び岡山県郷土文化財団で購入できます。お申込み方法

  

 詳しくはこちら↓をクリック

 

 

  

             

第十四回 岡山県「内田百閒文学賞」表彰式・座談会を開催しました。

 

 岡山県と岡山県郷土文化財団の共催で募集した第十四回岡山県「内田百閒文学賞」受賞者の表彰式と座談会を3月19日(火)、岡山県立美術館ホールで開催しました。

 表彰式では、受賞者4名に、賞状や記念品が渡され、最終審査員の小川洋子先生、平松洋子先生、松浦寿輝先生から講評をしていただきました。

 表彰式後に、最終審査員と受賞者による座談会を行い、作品にまつわるエピソードなどが語られました。また、受賞者へ次の作品のエールが送られました。

  

 

第十四回 岡山県「内田百閒文学賞」受賞作品の決定 

 

 岡山県と岡山県郷土文化財団の共催で、岡山にゆかりのある文学作品を募集した第十四回 岡山県「内田百閒文学賞」の受賞作品が次のとおり決定しました。

 平成30年11月29日(木)の最終選考会では、応募作品282編の中から第1次、第2次審査を経た10編について、最終審査員(小川洋子氏、平松洋子氏、松浦寿輝氏)による厳正な審査が行われました。

 平成31年3月19日(火)に、岡山市内において表彰式を開催、入賞作品は(株)作品社から出版予定です。

  

○最優秀賞

『月(げっこん)小説 

(本名:小浦裕子(こうらゆうこ) 42歳・女性) 広島県広島市在住

(作品の概要)

 岡山市内に住むタミエは、孫の妻である妊婦の咲と一緒に暮らしている。出産への不安を抱えている咲を、過去に死産を経験したり、産婆の手伝いをしていたタミエが見守り、支える。ある時、胎盤を埋めて子の成長を願う風習を聞いた咲は、出産後の胎盤を持ち帰り、庭に埋めたいと言う。やがて、咲は産気づく。タミエは咲の出産を待ちながら、咲に胎盤を埋めさせることを決意する。

 

(審査員講評)

 胎盤を埋める、というモチーフを巧みに生かしながら、血のつながらない、世代の離れた女性二人の関係を魅力的に描き出している。異形の動物を登場させることで、肉体の生々しさから自由になり、独自の虚構性を生み出している。単なる妊娠出産小説にとどまらない、完成度の高い作品。

 

○優秀賞

『手裏剣公方(しゅりけんくぼう)小説

ペンネーム:中野ふ菜(なかのふな) 49歳・女性)長野県在住

(作品の概要)

 海彦は伯母から津山市にある祖父の家を取り壊すという連絡をもらう。海彦は、取り壊す前にその家から待ち出したいものがあった。

 40年前、小学4年生の夏休み、海彦は祖父の家の近くの別荘に来ていた池田順平という少年と親しくなった。ある日、順平の家に遊びに行った時、池田家の家宝である「手裏剣」を見せてもらった。それは、徳川慶喜が弟の岡山藩主の池田茂政(もちまさ)に贈ったとされるものだった。

  

(審査員講評)

 祖父の家の取り壊しに立ち会うために旧家に戻って来た主人公の心に、四十年前、小学四年生の夏休みの体験が甦る。徳川慶喜が弟の岡山藩主・池田茂政に贈ったとされる手裏剣を題材に、少年期の一記憶を巧みに描いた作品である。

 

○優秀賞

『海と影(うみとかげ)小説

ペンネーム:江口ちかる(えぐちちかる) 57歳・女性)京都府在住

(作品の概要)

 山村の煙草農家で生まれた直吉は、生母の出奔もあり、家の者ではないように扱われていた。直吉は、生母の生まれた町が臨んでいた海の話を父から聞き、海を思い描くようになる。少年になった直吉は、高瀬舟の船頭している叔父のもとで船頭として働き始める。仕事先の高梁で束の間の時間を得た直吉は、一生の想い人と思う美しい女性たえと出会う。たえは、直吉に海の色を見せる。  

 

(審査員講評)

 かつて隆盛をきわめた岡山県の水運業を背景として、川を上り下りする船頭の仕事の現場を生き生きと描く。主人公の海へのあこがれと、非現実の存在である魅力的な女性との出会いとが呼応し合うさまを、感覚的な喜びとともに活写している。

 

○優秀賞

『妙薬(みょうやく)小説

(本名:馬場(ばばゆき) 46歳・女性)東京都国分寺市在住 

(作品の概要)

 かつて都窪郡や浅口郡などでは製薬が盛んで、備中売薬と呼ばれていた。昭和16年初春、志乃は本家の家業である薬づくりを手伝うさなか、ふと戦死した息子直哉のことを思い出し、涙する。娘良子、従兄恵太郎にとっても直哉の死は痛手であった。ある時、もたらされた息子の遺品の中に友達の家の庭を描いた絵があり、実家に庭を作りたがっていたことを知る。それをきっかけに志乃は、作庭に取り組む。その作業は、志乃の心に和みをもたらした。作庭や家族の支えで、息子の死という悲しみを乗り越えていく。

(審査員講評)

 かつて備中の国に伝承された薬作り「備中売薬」をめぐる詳細が、まず興味ぶかい。薬作りにたずさわる家族の日々を舞台に、戦争で命を奪われた息子に切々とした愛情を注ぐ母の姿が心に残る。一家の人間模様を通じて、泣き笑いはなるほど人生の妙薬なのだと思えてくる。

 

(注)優秀賞は受付順です。

出版された文学賞受賞作品の一覧は刊行物紹介をご覧ください。


 

財団NEWS
バックナンバー
財団について
財団の概要
財務に関する資料
イベント情報
県内文化施設の
イベント情報
刊行物紹介
出版物
犬養木堂関係資料
岡崎嘉平太関係
「内田百閒文学賞」
受賞作品集
映像シリーズ
内田百閒文学賞
岡山県民愛唱歌
事業内容
普及啓発事業
地域文化振興事業
文化財等
保護活用事業
受託事業
ご入会のお願い
割引施設一覧