岡山後楽園築庭300年(平成12年)の記念事業として、名園を築庭された池田綱政公が祀った、仁王像と四天王像の損傷が甚だしく、広く浄財を募って修復しました。
かつて漆工芸品はジャパンと呼ばれ、ヨーロッパにおいてもてはやされ、日本文化のシンボル的存在でした。
この漆工芸品を支える良質の漆産地として、岡山県北西部に位置する備中地方は、中世の頃からその名が知られていました。
衰退の一途をたどっている備中漆の復活に、(社)林原共済会と共同して平成6年から取り組んでおりましたが、林原経営破綻に伴い、平成24年4月1日から、文化財団を含む「備中うるし利活用協議会」で引き継ぎました。なお、植栽した漆の苗木は大きく生長し、平成26年3月に真庭市に、5月に新見市に文化財団から寄附しました。
文化財団は、「備中うるし利活用協議会」事務局として皆様のご芳志をいただいた”備中漆を守ろう!”募金を活用して普及啓発事業を支援し、平成26年度は日本伝統工芸展関連事業「もっと伝統工芸 備中漆」展(岡山県立美術館)を共催しました。平成27年度は第2回 もっと伝統工芸 備中漆展(勝山文化往来館『ひしお』)を9月19日(土)から10月4日(日)まで開催いたしました。平成28年度は第3回 もっと伝統工芸 備中漆展(新見美術館)を平成29年2月11日(土)から4月2日(日)まで開催いたしました。
岡山の能楽の普及と振興を図るために平成4年から毎年秋に開催しています。
また、茶摘み祭、お田植え祭、観蓮節、名月鑑賞会などの伝統的な行事を行い、岡山後楽園の活用と伝統の維持に努めています。
令和2年度から休止しています。
岡山市古京町に生まれた内田百閒を顕彰するために、百閒の生家にほど近い旭川河畔「旭川さくらみち」沿いに文学碑を建立しました。
この文学碑は全国の多くの方々から寄せられた募金によって完成し、昭和60年(1985)4月20日の御命日に序幕式を行いました。
設計は、土門拳写真美術館や東京都葛西水族館などの設計で御高名な谷口吉生先生にお願いし、石工事は、イサム・ノグチの作品を手がけた四国庵治の和泉氏が担当されました。
内田百閒先生の御遺族から文化財団に
寄贈された遺品やゆかりの品々は千点
を超えています。このコーナーでは、
百閒文学や人となりを紹介しています。
岡山県庁分庁舎1階ロビー 開館時間: 平日(9:00~17:00) (土日祝は閉館) |
岡山市中区古京町1-7-36 (元三光荘)
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地元の皆様や土地所有者である岡山県のご理解とご協力をいただきながら、光政公の事蹟を伝えるとともに、この御涼所跡が郷土の誇るべき歴史や文化を知る場として受け継がれることを願い、整備委員会を設けて「甘棠(かんとう)碑(のひ)」の修復と周囲の整備を行いました。
*場所は中之原集会所の前です。